札幌ステラプレイス発 WEBマガジン

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12.9
Sat
DEC 2023
PLAY NEW STYLE!

大人のための
重ね着ルール

2023.09.15 Fri

 服を重ねることで生まれる魅力に、私たちは十二単の時代からずっと虜になってきました。旋律が重なりハーモニーになるように、一枚では完成しない美しさがあるのです。レイヤードスタイルの幅が広がる秋冬シーズンは、重ね着の醍醐味を味わいましょう。難易度が高いと思われがちな重ね着ですが、アイテムの選び方や重ね方のポイントさえおさえれば意外と簡単。少しのコツで、一気にファッション上級者に見えてくるから不思議。今回は、トレンドを取り入れつつ、洗練されたレイヤードスタイルを叶える4つのポイントをご紹介します。

[ ノンブルアンペール ]
カーディガン ¥14,300 / ブラウス ¥18,700
ワンピース ¥20,900
ジーンズ ¥13,200 / パンプス ¥13,200
イヤリング ¥5,500
ノンブルアンペール [ CENTER 4F ]
トップとボトムに
レイヤーを入れたら、
その他はシンプルに。
 一枚で完成するワンピースは、重ねることで新しい表情を見せてくれるアイテム。トップもボトムもレイヤーしやすいので、クローゼットにある手持ちの服と色々組み合わせを試してみてください。新しい着こなしが発見できるはず。デニムや透け感のある素材、柄物が好相性です。
 上下にレイヤーをつくるスタイリングは、ウエスト部分をスッキリさせることがポイント。その分、胸元は思いきり華やかに。柄物のシャツやカラーや素材に遊びのあるカーディガンがおすすめです。足元は軽やかさのあるバックストラップパンプスをソックスと合わせて、重すぎない秋スタイルを演出しましょう。
オレンジのカーディガンは格子柄の編み地が特徴。スリットのあるワンピースはジーンズの存在感も際立てます。
 重ね着でも活躍してくれる、キャミソールやキャミワンピース。実は歴史的にはかなり新しい衣服なんです。西洋では長い間、コルセットが着用され、第一次世界大戦後にブラジャーが登場。その上に着る下着に近いものとして1990年代に誕生したキャミソールは、瞬く間に表着として洗練されていきました。90年代後半には、多くの女性ファッション誌の表紙をキャミソールが飾り、2000年代のY2Kファッションでも欠かせない存在に。世界的ファッションアイコンであるモデルのケイト・モスとナオミ・キャンベルも、キャミワンピースをまとったツーショットの多いこと!
[ ビームス ]
シャツ ¥14,300 / ロングスリーブTシャツ ¥7,700
Tシャツ ¥5,940
パンツ ¥14,300 / シューズ ¥15,400
キャップ ¥7,700
ビームス [ EAST B1F ]
ボーダーTシャツの下に
さりげない重ね着を。
 レイヤードスタイルをできるだけシンプルに見せたい時は、ボーダーTシャツとTシャツを重ねてみてください。首周りの重ね着が簡単に完成します。無地と柄物で組み合わせるとコントラストが生まれるのでおすすめ。ジャケット代わりにブルーのシャツを羽織ったら、ボトムスは白のワイドパンツとスニーカーでカラーに軽さを。さらに、キャップはスエード生地などシーズン感のあるものを合わせると色や素材感の足し引きが完璧に!
ロングTシャツはボトムスにインして、パンツのタックを見せて。シャツの袖はひと折りするとこなれ感アップです。
 メンズの重ね着スタイルでは、TシャツやロングTシャツが重宝されます。一枚では着ない色でも、差し色として大活躍するアイテムも。選ぶ時は、襟ぐりや袖の絶妙なサイズ感を見てみてほしいところです。重ね着アイテムとして、ワンサイズ上げたり下げたりするのもおすすめ。また、Tシャツの下にシャツを合わせて、襟を出すのもGOOD。自分好みのTシャツの重ね方を見つけてみてください。
[ カリテ スケープ ]
カーディガン ¥42,900 / プルオーバー ¥26,400
パンツ ¥20,900
パンプス ¥20,350 / ネックレス ¥7,700
バッグ ¥13,200 / スカーフ 参考商品
カリテ スケープ [ CENTER 2F ]
万能のカーディガンがあれば、
重ね着は自在!
 秋冬の重ね着といえば、カーディガン。シャツを変えて、ボトムを変えれば、着こなしの幅を無限に広げられる頼れるアイテムです。モノトーンのニットカーディガンにプルオーバーシャツをあわせて。さらにちょっと今年らしさをプラスするなら、首元にスカーフのレイヤードを。首元のアクセントは、スタイルの印象をガラリと変えてくれます。首元で重ね着をしたら、ボトムスはノーレイヤーにするのがバランスのコツ。スカートやすっきりめのパンツも相性が良いですが、あえてリラックス感のあるカラーパンツで抜け感を出して。
ふわっとしたニットカーディガンの袖からシャツを覗かせて。ラフな履き心地のベルベットパンツにパンプスを合わせてシャープさを追加。
 「重ね着」の定番、シャツとカーディガンの組み合わせ。ストライプやボタニカル柄、チェック柄のシャツは一枚で着るのもいいですが、カーディガンの袖からチラリと見えると粋な着こなしに。合わせるカーディガンで今年おすすめしたいのは、立体感のあるニット。ふわふわ、モコモコ感のある素材のカーディガンを選ぶとトレンド感がグッと増しますよ。
[ ビーバー ]
ジャケット 〈 CMF 〉¥28,600
シャツ 〈 Allege. 〉 ¥29,700
パンツ 〈 Needles 〉 ¥23,100
シューズ 〈 Clarks 〉¥34,100
ハット 〈 Needles 〉¥13,200
バッグ 〈 Topologie 〉¥5,500
バッグストラップ 〈 Topologie 〉¥4,400
Tシャツ スタイリスト私物
ビーバー [ CENTER 5F ]
バランスの良いレイヤーは
ウエストまわりに集中!
 パッと全身のコーデを見た時に、ウエストまわりなど、体の中心部分は全体のバランスをつくります。さりげない重ね着を目指すなら、ぜひウエストまわりからトライしてみては?シャツのボタンを下から3〜4つオープンしてシャツより短い丈のジャケットを着用するだけで、簡単にこなれ感のある重ね着に。さらにジャケットの袖からシャツを見せることで、ミドルラインのレイヤードが完成。重ね方のコツは、シャツの袖と裾を出す部分を同じにすること。ジャケットの肩を落として調整してみて。モノトーンのコーデに、ワインレッドやイエローのオータムカラーをパンツやハットで取り入れるとシーズン感がアップします。カモフラージュ柄にも見えるレオパード柄のバゲットハットはトレンド感が◎
ジャケットのシボ感とシャツの生地が絶妙なコントラスト。オータムカラーのハットはポリエステルジャガードで秋を感じさせます。
 レイヤードのスタイリングをする時に意識したいのが「均一性」。脳科学の話になりますが、私たちは何かを認知する時に、色、形、立体感の順に見ていくのだそう。そして、形を認識する時に脳は法則性があるものを好むのだとか。同じ位置にすること、同じ大きさにすること、同じ間隔にすること。ジャケットの裾と袖から出るインナー部分を均一にすることで、直感的に「心地良い」スタイリングになるのです。この3つを意識するだけで、重ね着は誰でもつくれます!
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