札幌ステラプレイス発 WEBマガジン

ステラ部

12.12
Thu
DEC 2024
週刊ステラ部 vol.13

手作りの
豊かな暮らし

2023.09.15 Fri
千嶋 佑介
リム オブ ジンズ [ EAST 1F ]

 今、私がエンジョイしていることの一つにDIYがあります。といっても、DIYそのものの定義はかなり広いです。DIYとは、英語のDo It Yourself(ドゥ イット ユアセルフ)の略語で、「自分でやれ」の意。

 “お金を払って他者(業者)にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。「自分でできることは自分でやろう」という理念のもとに行う諸活動である。”[ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典]

 中でも私が興味を持ったDIYが、アップサイクルという手法を用いてモノを作ることです。本来ならば捨てられてしまうであろう廃棄物や役に立たない不要な製品などを、元の価値よりもさらに良い品質の製品へと生まれ変わらせる手法のことです。

 興味を持ったきっかけは、コロナ禍でした。いつもより自宅にいることが多くなり、変わり映えのない自宅の部屋と、この有り余った時間をどうにかして豊かで充実したものにしたいと思い、何か熱中できるものづくりを探していました。そんなある日、ものづくりに関するイベントが札幌市内であると知り、そのお店に行きました。

 そこでは、おしゃれなリース作りをすることができたり、お香立て、アロマウッドやウッドスピーカーなどが販売されており、お店全体に木のいい香りが漂っていました。アップサイクルホッカイドウという会社が行うポップアップストアのようで、お店の方に話を聞いたところ、家を建てる際などに出る建築端材やスケートボードの廃材など、そこで販売している物の全てが本来ならお金をかけて捨てられていた廃棄物からできているというのです。捨てられてしまうものに新たな価値を見出し新しくより良いものに生まれ変わらせる、アップサイクルという手法にそこで出会い、魅力を感じました。

 私がこの日購入したのはアロマウッドです。端材である木材の上部に少し窪みがあり、そこにアロマオイルを落として使うものです。

 その後すぐ、自分でもアップサイクルで何か作りたいと思い調べた中で、流木を使ったインテリアというのを発見しました。中でも実用的でおしゃれな流木照明スタンドを作ることにしました。

 流木は、河川で取れるものより、長い年月をかけて海岸に漂着したものの方が、岩や水などで削られて、すでに加工済みかのような素材感もありとてもおしゃれに見えます。ただ、海岸で取れたものは塩を含んでいる可能性があるためアクアリウムなどには向きません。この日は照明の支柱になるようなものをいくつかピックアップし、偶然にも、私が採取を行った場所付近で同日、木材の端材詰め放題イベントも行っていたため、スタンドの台となる部分の端材も持ち帰ることができました。どの木材がいいかなど、自然を感じながら選ぶことができたのはとても気持ちが豊かになった気分でした。

 そうして自宅に帰りできたのがトップ写真の流木照明です。ちょっとした明かりが必要な時にとても重宝しており、照明もランタンなどに変えれば光量を上げることができるので、気軽にカスタマイズができます。

 本来なら捨てられているもので自宅の中を自らの手で簡単に、おしゃれに彩ることができるのはとても達成感があり楽しいです。雑貨などであれば簡単に作れるのでおすすめです。
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